このサイトでは新人ライターさんに向けて文章の書き方を説明する記事をアップしています。すでに数記事を掲載していますが、ある方から「そもそも、どうやってライターになったのですか?」という質問をいただきました。
新人ライターさんにとっては、たしかにこれが一番気になることかもしれません。私も仕事がなかったころは「ライターになる方法」などのキーワードでネット検索していたような気がします。
今回はライターになるための一般的な方法とともに、私がライターになった方法を紹介します。
ライターになる方法はさまざま
インターネットや就職活動生向けの書籍などでは、このような方法が紹介されています。
- 新卒で出版社や編集プロダクションに入社する
- 出版社や編集プロダクションに企画を持ち込む
- 出版社や編集プロダクションのライター募集に応募する
- 個人的にブログを立ち上げ、ライターを探している編集者からのオファーを待つ
それぞれについて私見を加えたいと思います。
新卒で出版社や編集プロダクションに入社する
出版社や編集プロダクションが専属ライターを雇用するケースは多くありません。実際には編集者の卵として入社。実力がついたらそのまま編集者としての道を歩むか、フリーライターに転身するかを選択することになるでしょう。
出版社や編集プロダクションに企画を持ち込む
これが一番わかりやすい方法かもしれません。ただ編集者さんが思いもしなかった切り口で企画を立てる必要があるため、新人さんにはハードルが高めです。
持ち込んだ企画が採用されなくても、別の企画でライターが必要になったときに声をかけてもらえるかもしれません。チャレンジする価値はあると思います。
出版社や編集プロダクションのライター募集に応募する
ライターを募集している出版社や編集プロダクションは多くあります。特に編プロさんは同時に複数の案件を抱えること多いため、常に新人ライターさんを必要としているようです。
Webでもキュレ―ションサイトを中心に、新人ライターの受け入れ態勢が充実しています。案件や予算によって低いギャランティが提示される場合がありますが、実力を養うために応募してみるといいでしょう。
個人的にブログを立ち上げ、ライターを探している編集者からのオファーを待つ
ブロガーからライターになる方法です。実力あるブロガーはライターをはるかに凌ぐ時代感覚と斬新な発想を持っています。私もブロガーの記事を読んで膝を打った経験が何度あったことか……。このレベルまで達すればライターとして充分やっていけるはずです。
ただ、ライターの場合は編集者さんから怒涛のダメ出しが入る可能性がありますが、ブロガーにはそれがほとんどありません。最終的にライターを目指すのなら「言葉の使い方に間違いはないか」「日本語として成立しているか」など、客観的な視点を持って文章を書くことが大切だと思います。
私はどうやってライターになったのか
最後に、私の経験を紹介します。
私はいわゆるスクールの出身者です。シナリオライター志望者が集まる学校に通い、与えられる課題に取り組んでいました。1年半ほど経ったころある編集プロダクションが学校の生徒を対象にシナリオライターを募集。これに採用していただいたのがキャリアのはじまりです。
その後、約10年にわたり同じ編集者さんと一緒に仕事をしました。自分の原稿に入れられた赤字に納得がいかなかったことや、書き上げた原稿が全ボツになったことなど、さまざまなことがありましたが、そのたびに自分の成長を感じました。この期間がなければ、「ライターをやっています!」と胸を張って言うことはできなかったでしょう。私の下手な原稿に我慢強く付き合い続けてくれた編集者さんには本当に感謝しています。
あくまでも私の経験から言えることですが、一刻も早く信頼できる編集者さんと巡り合うことをオススメします。
今回紹介したのは、ほんの一例でしかありません。このほかにも道は無数にあるはずです。どの方法を選んでも間違いではないので、自分が信じた道あるいはチャンスがありそうな道を進んでいくのがいいでしょう。