だっことおんぶの大勉強会2018に参加してきたので印象に残ったこと3つをシェアします。

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こんにちは、代表の岸です。

私事ですが、2か月後に第一子が生まれます。はじめての子ですから、私には子育て経験がありません。わからないことばかりなのです。そこで、子どもが生まれたらすぐに役立ちそうな「だっことおんぶの大勉強会2018」に参加してきました。

お誘いくださったのは、NPO法人だっことおんぶの研究所認定ベビーウェアリングコンシェルジュの平尾時栄さん。授乳服ブランド「モーハウス」さんの20周年記念パーティーに出席したときにお話しさせていただいたご縁です。

私には甥や姪がいるので、だっこやおんぶの経験がないわけではありません。ただ、いずれも生まれてから少し経ってからのこと。新生児から大きくなるまで継続的にだっこした経験はないのです。「不安しかない……」と思った私は、お誘いいただいてすぐに参加を決めました。今回は、そのなかで特に印象に残ったことをシェアします。

「触れる」ことを科学する だっことおんぶがそだてる心と肌

今回のイベントは、だっこやおんぶに詳しい専門家の講演をメインに行われました。登壇したのは、NPO法人だっことおんぶの研究所理事長の園田正世氏、ははこぐさ鍼灸治療室院長の奥山麻理氏、桜美林大学リベラルアーツ学群教授で臨床発達心理士の山口創氏です。それぞれ異なった観点でのお話は非常に勉強になりました。

園田正世氏 赤ちゃんの目からみた だっことおんぶ

だっこやおんぶは、3つの利益をもたらすと考えられます。

1、身体を育てる
2、『見る』ことからの意図理解
3、親子のコミュニケーション

1と3についてはイメージしやすくても、2の『「見る」ことからの意図理解』については、ややわかりづらいのではないでしょうか。

おんぶのメリットは母子が共同注意しやすい体勢になること。たとえば、ママさんがお料理をしているとき、おんぶされた赤ちゃんは肩越しからその様子を見ることができます。赤ちゃんがママの動作を一緒に体験できるというわけですね。

(ママの肩越しから見る赤ちゃん)

これは脳の発達にいい影響がありそう。高い位置でおんぶするのがポイントです。

奥山麻理氏 ハッピーリングエクササイズ

ママは産後、とても疲れやすい状態になっています。その原因の一つは、出産という激しい作業後に体を休める「床上げ期間」。このあいだに筋力が低下してしまうのです。もちろん、充分な休息を取りながら赤ちゃんのお世話に専念するのは非常に大切なこと。ただ、そのままでは育児を楽しむ余裕がなくなってしまいますよね。

ハッピーリングエクササイズは、妊娠中や産後のママが楽しく体を鍛えるための運動。多くのママさんが戌の日にもらう腹帯やさらしを使っておこないます。当日は、参加者全員で実際に体験してみました。男性の私も体がスッと軽くなりましたよ。

産後の体力に不安を感じる妊婦さんやいま体力の衰えを感じているママさんは、奥山麻理さんのブログをチェックしてみてください。

山口創氏 母子の心を育てる抱っことおんぶの効果

山口創教授は、「触れること」がもたらす効果について心理学や生理学の観点から研究しています。今回もっとも印象に残ったのは、だっこがオキシトシンの分泌を促すということです。オキシトシンといえば、一般的には「幸せホルモン」として知られる物質。多幸感の発生やストレス軽減の効果があるとされています。

ママが触れることで赤ちゃんのオキシトシンを増やせるのはもちろんのこと、逆にママのオキシトシン分泌を促すこともつながるそうです。産後のママはホルモンバランスが崩れ、精神的に不安定になるもの。だからこそ、母子の触れ合いが大切なのですね。

 

「だっことおんぶの大勉強会2018」で印象に残ったことをまとめました。参加してから気付いたのですが、実はイベント名に「子育て支援者のための」という文言がありました。正式には、「子育て支援者のための だっことおんぶの大勉強会2018」でした。ただ、現在妊娠中あるいは子育て中の方にも役に立つ内容です。私たち夫婦も出産前に参加できてよかったと思っています。だっことおんぶに興味のある方、2019年のイベントに参加してみてはいかがでしょうか。

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