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編集者と話して再認識した、ライターになれる人となれない人の違い

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先日、ある編集者さんと話しているとき、ライターの絶対条件を再認識しました。この連載では文章技術的なことについて書いていますが、新人ライターさんが知っておいたほうがいいマインドなので、シェアしたいと思います。

8、ペンを持つ手

そして、誰もいなくなった

いつも疑問に思っていることがありました。

「自分は、なぜライターという仕事を続けてこられたのだろうか」

約10年前、私はある編集プロダクションさんに拾っていただきました。新プロジェクトの立ち上げにあたり、ライターとして参加させていただけることになったのです。採用されたのは私を含めて5人。20代半ばから30代前半の比較的若いチームだけあって、全員が精力的に原稿を書いたことを覚えています。

それから1年ほど経ったころ、この編プロさんがさらに新しいチームを結成。私は、このチームにはほとんど参加していなかったので詳しくはわかりませんが、5人ほどの新人さんが追加採用されました。

つまり、私のまわりには、合計10名前後の新人さんがいたのです。それなのに、いまもコンスタントにライターの仕事を続けている方は、私の知る限り1人もいません。

謙遜でも嫌味でもなく、ましてや逆説的に自慢したいわけでもなく、当時の私はかなり下手なシナリオや文章を書いていました(いまはどうなんだというツッコミはなしでお願いします笑)。時々、昔の文章を読み返すことがあるのですが、思わず赤面することさえあるほど。ほかに優秀な人はいたはずなのに、いまもライターとして活動しているのは私だけなのです。これはいったいどういうことなのでしょうか。不思議でなりませんでした。

その謎を解くヒントは、この編集者さんの一言のなかにありました。あるライターさんの話をしたとき、何気なくこんなことをおっしゃったのです。

「あの人は、“書く”ということに対するモチベーションが高くないから」

これを聞いたとき、霧が晴れるような感覚がありました。

8、本と緑

ライターにとって最も重要なこと

シナリオライターの柏田道夫氏が「シナリオの書き方」という本に、こんなことを書いています。(「武士の家計簿」「武士の献立」などの映画が有名)

どのくらい好きになれるか?

創作と恋愛は似ている (p185)

月並みな言い方になりますが、「才能がない」と断定できるとしたら、「書かない人」「やめてしまう人」です。(p186)

苦しさを知った上でなお続けていける人は、作家としての欠かせない素養のひとつを有しています。最終的に勝つのは、諦めずに続けれられる人であることは間違いありません。「継続は力なり」という言葉もまさに真実です。(p185)

私がライターを名乗ることができるのは、辛抱強く私の原稿に付き合ってくださった編集者さんたちのおかげです。しかし、ひたすら文章に向き合ってこなければ、ライターになることはできなかったと思います。逆にいえば、私より優秀だったはずのライターさんが消えてしまったのは、書くことをやめてしまったからだということになります。

もっとも大切なのは、「書き続けること」です。

もちろん仕事として書く場所があることが望ましいですが、いまは自分で書く場所を作れる時代です。ブログでもFacebookでもいいと思います。いつでも仕事のつもりで、全力で文章を書き続けることができれば、ライターへの道が閉ざされることはありません。

新人ライターさんと積極的に仕事をするようになってからまだ1年程度ですが、ある方はすでにペンを折ってしまいました。本当にもったいないと思います。

書き続けたからといって全員がライターになれるわけではありません。しかし、書き続ければライターとしての未来は広がります。当たり前といえば当たり前ですが、この記事を読んでくださっている新人さんには、ぜひ文章を書き続けていただきたいと思います。私も、まだまだ書き続けなければ……!!